
三菱UFJ銀行 金沢支店の担当エリアである富山、石川、福井の北陸3県は、ものづくりが盛ん。金沢箔・輪島塗・加賀友禅・九谷焼など23品目が「経済産業大臣指定伝統的工芸品」に指定されている。これは現在指定されている241点のうちの1割近い数だ。とくに石川県には伝統工芸品を製造する企業が1,972社もあり、この多さは京都に次いで全国2位。
「伝統的なものづくりの技術を基盤に、新しい技術を生み出して産業として発展させてきた企業が多数あり、『伝統と革新』が風土として根付いています」(辻田さん)

そんな金沢は430年にわたって戦火を免れてきたこともあり、街並みには「加賀百万石」と呼ばれた藩政期の城下町の趣が今なお残り、金沢城公園、玉泉院丸庭園、兼六園、三茶屋街
(ひがし茶屋街、にし茶屋街、主計町茶屋街)、長町武家屋敷跡界隈、寺町寺院群など歴史的な観光スポットも満載だ。加えて能の鼓をモチーフにした金沢駅をはじめ、鈴木大拙館、金沢21世紀美術館など、現代的な建築やアートも多い。さらに、ノドグロ、ズワイガニ、能登牛、加賀野菜、金沢おでん、伝統的な和菓子など、名物グルメも豊富。
「海の幸がおいしい。一番好きなものはお寿司。観光客の方もたくさん金沢のおいしいお寿司屋さんに来てくださっていて『ありがとう』とうれしくなります」(内田さん)、「名所がギュッとコンパクトにまとまっていて観光しやすい。金沢支店も観光地のエリアのなかにあります。兼六園は同僚と夜桜を見に行ったり紅葉を眺めたりと生活の一部になっています」(吉住さん)と、金沢支店の行員の皆さんは金沢が大好き。
「とても住みやすい。保育所が多く待機児童ゼロ。公園がたくさんあり子育てしやすい街です」(星野さん)、「金沢に限らず北陸はやわらかくて温厚な人が多く、お客さまもご家族のことをお話ししてくれるようなフレンドリーで穏やかな方が多いように思います」(竹内さん)と、観光地としてだけでなく暮らしの面でも推しコメントが止まらない。金沢支店赴任をきっかけに家を買い、家族で移住した行員もいるという。
「2024年3月に北陸新幹線が敦賀(福井県)まで延伸し、北陸3県がつながりました。金沢を中心に北陸がパワーを発揮し、加賀百万石が復活するのではないかと期待しています」(辻田さん)。そんな愛すべき街・金沢のなかでも、とくに自慢したいスポットをご紹介する。
●金沢市立安江金箔工芸館




日本の金箔生産の98%以上を占めている金沢産金箔を使った美術工芸品を鑑賞できるほか、1万分の1mmという金箔の薄さや、金とほかの金属との重さの違いなどを体感できる仕掛けも多数。小さな子どもも楽しみながら金箔を作る技術のすごさを学べる博物館。ホールの天井にある金箔が貼られた豪華絢爛なドームも必見だ。
石川県金沢市東山1-3-10
●Boulangerie et Bistro ひらみぱん




大正時代の鉄工所跡をリノベーションしたお店。地元で生産された食材を中心としたフレンチベースの創作料理や、「能登大納言あんぱん」「酒種クリームパン」など自家製パンを提供している。店主の平見 高広さんは能登半島の七尾市出身。東京で服飾関係の仕事をしていた。「石川に帰ってきて地域にあるものを最大限に生かす『あること探し』をコンセプトに、2011年にこの店をオープンしました。今後は料理に限らず、野菜作りや宿なども手がけていきたい」と語る。
モーニング1,650円~、プレートランチ2,378円~。「パンも料理も人気で開店前から行列ができています。金沢支店の従業員組合に提携していただき、月1回、ひらみぱんのパンを楽しめるイベントを開催。行員から好評です」(吉住さん)
石川県金沢市長町1-6-11
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●フルーツむらはた


1914年(大正3年)、村端与三松によって東京に加賀屋果物店として創業。その後、第二次世界大戦時に金沢に疎開し、事業を再開したという歴史ある店。本店2階にあるフルーツパーラーは老若男女が楽しめる人気店。「メロンやリンゴ、グレープフルーツなどさまざまな果物が楽しめるフルーツパフェ(935円)が一番おいしい。クリームもあっさりしていて果物の味を引き立てています。季節限定パフェもあるので何回行っても飽きません。テイクアウトパフェもあり、ミーティングでもときどき食べて癒やしになっています」(小坂さん)
石川県金沢市武蔵町2-12 本店第一ビル2F
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●味処みよし




金沢の海の幸をふんだんに味わえる居酒屋。何を注文しても間違いなし。「三菱UFJ銀行
金沢支店の『夜の食堂』といってもいいくらいのお店です。本社やグループ会社の方が来社したときにもよくお連れしています。注文に応じて金沢の四季折々のおいしい料理とお酒を出していただけるので、金沢の食文化を知っていただく観点でも一番のお店です」(辻田さん)。来店には事前予約が必要。
石川県金沢市香林坊2-3-20
☎︎ 076・221・2801
●豆餅すゞめの「塩豆大福」
甘納豆かわむらの「石川県のだいず」


お土産には、豆餅すゞめの塩豆大福(150円)や、もちどら(200円)、焼おにせんべい(60円)はいかが。お米やお餅を主力商品としている会社が製造しているだけに、お餅のおいしさを堪能できる。
「金沢はおいしい和菓子屋さんが多い。なかでもすゞめの塩豆大福は、お餅自体のおいしさが際立っていて、あんこも甘すぎずバランスがいい。和菓子が得意でない人でもおいしく食べられます。季節限定ですがいちご大福もめっちゃおいしいです!」(吉住さん)。
甘納豆かわむらは、漂白剤・着色料・保存料を一切使用せずに、豆の風味を生かした「石川県のだいず」(390円)など、かわいらしいパッケージの商品をお手頃価格で販売している。「いろいろな種類の豆と味の甘納豆が揃っているほか、店頭でしか食べられない賞味期限6分モナカ(400円)などもあって楽しみながらお土産が買えます」(星野さん)、「甘納豆は小袋に入っているので配りやすく喜ばれます。昔ながらの和菓子をベースに、メープル羊羹やエスプレッソ羊羹(320円)など新しさも加わって、『伝統と革新』の金沢を象徴するお土産です」(辻田さん)
すゞめは金沢駅直結の金沢百番街のほか4店舗で購入できるが、甘納豆かわむらの商品はにし茶屋街のみ(どちらもオンラインショップあり)。
豆餅すゞめ 金沢百番街店
石川県金沢市木ノ新保町1-1 JR金沢駅構内 金沢百番街 あんと
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甘納豆かわむら
石川県金沢市野町2-24-7 にし茶屋街
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内田 奈美
NAMI UCHIDA
金沢支店 業務課

吉住 彩香
AYAKA YOSHIZUMI
金沢支店 取引先第一課

小坂 幸子
YUKIKO KOZAKA
金沢支店 営業課

竹内 里緒奈
RIONA TAKEUCHI
金沢支店 取引先第一課

近澤 大暉
HIROKI CHIKAZAWA
金沢支店 取引先第三課

星野 達郎
TATSURO HOSHINO
金沢支店 取引先第四課

辻田 拓未
TAKUMI TSUJITA
金沢支店 取引先第二課
写真/谷本結利
文/安楽由紀子