各社のトピックス

2025.04.03

明治安田

Meiji Yasuda Life Insurance Company

怖いのはがんだけじゃない!明治安田が「保障」と「サービス」を組み合わせて提供する「QOL応援プログラム」。同プログラムの本格的な展開となった「循環器病 対策Pro」は、心臓や血管の病気である循環器病の予防から共生までお客さまをサポート

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保険給付だけでなく、予防や罹患後の共生のサービス提供にも乗り出した明治安田。「保障」と「サービス」を組み合わせ、新たな領域にチャレンジする。

明治安田では今、健康増進や病気の予防・共生など、お客さまの健康状態にあわせてサポートをする「QOL応援プログラム」を推進中だ。QOLとは、Quality of life(クオリティ・オブ・ライフ)の略で「生活の質」「生命の質」「人生の質」と訳され、本人やその家族の主観的な評価を指す用語。ヘルスケアにおいて、一人ひとりが自分らしい生活を送り、心豊かな人生を送れるようにすることを目指す考え方だ。この「QOL応援プログラム」は、病気の特徴を捉えて「保障」と「サービス」を組み合わせ提供していくことで、もしものときやその後の豊かな生活を応援するプログラムとなっている。

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QOL応援プログラム3つの特徴

「QOL応援プログラム」には3つの特徴がある。1つめは重い病気に対する専用の保障とサービスだ。がん、循環器病、認知症・介護などの重い病気・状態の保障を提供するだけでなく、その前後において、発症予防や治療後の療養などをサポートする。2つめは自治体や医療機関・企業などとの共創。大学・医療機関との共同研究や、自治体・企業等との協業を通じて得たエビデンスや知見を活用する。3つめはお客さまに寄り添ったサポート。お客さまが健康なときから病気の発症後まで、そのときの健康状態にあわせてMYリンクコーディネーター等(営業職員)が寄り添い、保障やサービスを案内・提供していく。同社企画部ヘルスケア事業企画室主任スタッフの金子 ちひろさんは次のように説明する。

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「QOL応援プログラム」俯瞰図

「保険会社の役割を、これまでの保険給付だけでなく、その前後のサポートにまで拡張して、価値提供を行ないます。健康増進や病気の予防につながるサポートから、罹患後の治療や生活を支えるサポートまでをひとつの“プログラム”として、お客さまにお届けしたいと考えています」

国立研究開発法人国立循環器病研究センターなどと連携し
その研究成果をプログラムに活用していく

この「QOL応援プログラム」が提供するサポートは、大学や医療機関との共同研究などで得たエビデンスや知見を活用している。そのひとつとして、国立研究開発法人国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)とは、2021年に包括連携協定および共同研究事業契約を締結。2023年度には金融機関で初の共同研究部「心血管病予防・QOL推進研究部」を設置、共同研究の推進体制を強化している。
「これまで丸3年が経過し、さまざまなデータ分析や予測モデルを構築することができ、いくつかの論文も発表いただいています。ここでの研究成果を、『QOL応援プログラム』を通じて価値提供を行なう新しいタイプの保険『循環器病 対策Pro』に活用させていただいています」(金子さん)

もちろんそのほかの企業との協業や提携も進んでいる。パートナーには日清食品(株)やオムロン ヘルスケア(株)ほか、ヘルスケア系のスタートアップなどが名を連ねている。同社企画部ヘルスケア事業企画室主任スタッフの末吉 沙妃さんはこう語る。
「自社だけでは提供できない価値をお客さまに届けるためには、外部との協業・提携が必要です。保険給付といった金銭的なサポートだけでなく、健康なときから罹患後まで長くお客さまに寄り添うなかで、そのときの健康状態にあわせたサービスを提供できるよう、大学や医療機関、企業、自治体とパートナーを組み、お客さまに新たな価値を広く届けたいと考えています」

たとえば、パートナーと連携した「循環器病 対策Pro」加入者の専用サービスとしては、次のようなものがあげられる。まず、循環器病に特化したリスク予測レポート「明治安田 血管レポート」がある。これは、提出してもらった健康診断結果をもとに血管の状態や循環器病の発症リスクを予測し、生活習慣改善に向けた情報提供を行っていくものになる。また「緊急時家族連絡サービス」の用意もある。こちらは病院に救急搬送された際、本人の意識がないときなどに代わりに家族への連絡を行い、処置に関する迅速な意思決定をサポートするサービスである。

「一人でも多くのお客さまに経済的な不安なく健康で長く幸せな人生を送ってほしい。シナジーを感じてもらい、一緒に社会課題を解決したいという想いを共有している皆さんとパートナーを組んでいます。私達の強みとパートナーの強みを活かして何ができるのか。繰り返し意見交換し、考え続けて、つくり上げてきたプログラムです」(末吉さん)

こうした新しいタイプの商品が生まれた背景には、そもそもどんなニーズがあったのだろうか。金子さんが語る。
「がん・心疾患・脳血管疾患という3大疾病のうち、がんの怖さについては多くの方がイメージできると思いますが、ほかの疾病はなかなか自分のこととしては考えられず、あと回しにされがちです。がんは“早くみつける”ことが大事ですが、心臓や血管の病気である循環器病は、気づかないうちに病気が進行し、ある日突然症状が現れ、命にかかわることもある恐ろしい病気です。裏を返せば、循環器病は気づいて処置することで、“予防ができる病気”ともいえます。早いうちからお客さまに気づきをご提供し、行動を改善してもらうことが必要です。これをひとつのプログラムとして提供できれば、生命保険会社による新しい価値提供ができるのではないかと考えたのです」

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循環器病の進行イメージ

循環器病の怖さについてはまだまだ知らない人も多い。だが、営業職員チャネルを活用し、潜在的ニーズを掘り起こすことができるのは保険会社の強みである。昨年10月からは新企業イメージCM「QOL応援プログラム」篇の放映を開始。CMでは、サッカーの三浦知良選手を起用し、小田和正さんの楽曲「wonderful life」を採用している。同社は「QOL応援プログラム」を通じて、従来の生命保険会社としての役割を超えて、新たな役割発揮をしていく決意を表現している。

「QOL応援プログラム」の「循環器病 対策Pro」が形となるまで3年。大がかりな取り組みゆえ、苦労もあったが、今の枠組みを完成形とせず、まだまだ先に進んでいきたいし、そのほかの疾患への展開も検討していきたいと金子さんは言う。
「現段階で、ラインナップされているサービスはまだそれほど多くはありません。しかし、お客さまの健康状態や特性は多種多様です。これからはどんなお客さまにも対応できるようにサービスを拡充していきたい。そのための協業・提携先もさらに拡大していきたいと考えています」
読者へ向けて、末吉さんが次のようなメッセージを送る。
「自社だけではクリアできないような大きな社会課題については、他社の力や外部団体と協力しながら解決していきたいです。グループの皆さんにも一緒に社会課題の解決に向けて、何か取り組めることがあれば、ぜひ意見交換をしたいと考えています」。

循環器病の啓発イベントと地域物産展が同時開催!
「かるしお®」で循環器病を予防しよう&明治安田所属の女子プロゴルファー4人が地元をアピール!

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地域貢献を目的とした地域物産展と、循環器病の啓発を目的としたイベントが1月15日に、明治安田ヴィレッジ丸の内「明治安田ギャラリー」で同時開催された。

イベントでは、オープニングとして国立研究開発法人国立循環器病研究センターの北井 豪先生と一緒に、明治安田の永島社長と中村副社長が登壇。「減塩をしながらおいしさを引き出す」という、国立研究開発法人国立循環器病研究センターが推奨する減塩の新しい考え方「かるしお®」について紹介した。

北井先生 によると、「血液を全身に循環させる役割を持つ心臓に加えて、動脈、静脈、脳や腎臓など総称して、循環器と呼ぶが、循環器病の代表である心筋梗塞や脳梗塞の主な要因のひとつが高血圧」なのだそう。そして、この血圧に影響するのが塩分で、塩分を制限することが循環器病の予防には重要と話す。「日本人のおもな死亡原因はがんということは一般的にイメージできるが、今はがんの治療が進んでいるため、心筋梗塞や脳梗塞といった循環器の病気による死因が、がんを上回る推移で増加している」と循環器病予防の重要性を訴えた。

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国立研究開発法人国立循環器病研究センターの北井先生

また、永島社長からは、「循環器病患者さんは、がん患者さんの4倍以上で、ひとつの社会課題となっている」としながら、一方で「生活習慣を改めることでリスクを予防できる」疾患であるとも紹介。「まだまだ我々が果たせる役割は大きい」として、「さまざまなサービスを付帯することで社会的課題を解消していきたい」と明治安田の取り組みの考え方を示した。

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明治安田の永島社長

その後、ステージには明治安田所属のプロゴルファー勝 みなみ、天本 ハルカ、鶴岡 果恋、小倉 彩愛が登場。勝プロの出身地「鹿児島県」、天本プロの出身地「福岡県」、鶴岡プロの出身地「神奈川県」、小倉プロの出身地「岡山県」の「おいしいもの」をプロ本人が地元の方言を交えて紹介。明治安田の永島社長と中村副社長もこれに加わり、各県の魅力をアピールした。

また、会場となった「明治安田ギャラリー」では4県の地域物産展とかるしお®の認定商品の体験を通じて減塩を啓発する「かるしお、マルシェ」が開催され、来場者は「かるしお®」の認定商品や各地の名産品を試食したり、購入したりして楽しんだ。

INTERVIEWEES

インタビュアー写真

金子 ちひろ  CHIHIRO KANEKO

企画部
ヘルスケア事業企画室
主任スタッフ

インタビュアー写真

末吉 沙妃  SAKI SUEYOSHI

企画部
ヘルスケア事業企画室
主任スタッフ

※所属部署は取材時(2025年2月)の部署です

明治安田生命保険相互会社

東京都千代田区丸の内2-1-1
1881年(明治14年)7月9日設立。国内初の生命保険会社として設立された。旧本社屋の明治生命館は1997年5月に昭和の建築物として初めて重要文化財に指定された。社員(ご契約者)数は611万2,464名、従業員数は4万7,493人(うち営業職員「MYリンクコーディネーター等」3万6,437人)(いずれも2024年9月末現在)。支社・マーケット開発部105、営業部・営業所等1,033、法人部19(2024年10月1日現在)。

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