ライフスタイル企画

2025.02.27

旅企画「目的旅のススメ」

ディープパウダーと戯れる“スノーリゾート”で過ごす冬

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比類なきディープパウダーを求め、世界中から外国人が訪れる日本のスノーリゾート。ボードや板とともに早朝から新幹線や飛行機に乗り、目的地を目指す彼らの姿は、すっかりおなじみの光景になりつつある。近年は、外資系ラグジュアリーリゾートホテルも続々と開業。ホテルから直接ゲレンデに出られるアクセスのよさはもちろん、温泉大浴場、鮨やフレンチといった美食を楽しめるダイニングも揃い、スノーリゾートとして発展を遂げている。
スキーやスノーボードを楽しむアクティブ派に限らずとも、白銀の世界に身を置いて過ごす休日は日常を忘れさせてくれるに十分。春を迎えるその前に、日本屈指のスノーリゾートへ出掛けてみてはいかがだろう。

【北海道】容姿端麗な「蝦夷富士」を間近にパウダースノーを楽しむ
『東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ』

町のシンボルであり、北海道を代表する名山でもある羊蹄山。ほぼ完璧に近い円錐形ゆえ、どこから眺めても美しく、昔から「蝦夷富士」と呼ばれ、人々を魅了してきた。そんな羊蹄山を間近に望む最高のロケーションに2020年に開業したのが『東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ』だ。

「リザーブ」と名前がつくリッツ・カールトンの最上級ブランドは、ニセコを含め世界に7軒目のみ。日本国内ではここが第一号だ。ゲストルームは50室のみに絞られ、館内にはゆったりとした空気が流れる。

レストラン、大浴場をはじめ、ゲストルームも大きく窓が取られ、館内のどこにいても白銀の世界を横目に楽しむことができるのも特徴だ。

スキー場が集結する「ニセコユナイテッド」と呼ばれるエリアのニセコビレッジ内に位置し、一帯にはスキーに適した広大な地形が約9平方キロにわたって広がるというだけに、バックカントリーを楽しむゲストも多いという。

そして、思い切りパウダースノーと戯れたあとのお楽しみは、やはり温泉と食事。深夜12時まで利用できる大浴場は露天風呂もあり、雪見風呂も叶えてくれる。ドライサウナの存在もうれしい限りだ。

体がぽかぽかに温まったら、向かうべきは1階の「寿司 なぎ」。北海道の海の幸を“おまかせ”スタイルでいただく時間は、まさに至福の時。

食後はバーカウンターのあるラウンジで、暖炉の炎を眺めながら北海道産ウイスキーで1杯やるのもいい。

大人だけに許された極上のスノーリゾートだ。

『東山ニセコビレッジ リッツ・カールトン・リザーブ』

〒048-1522 北海道虻田郡ニセコ町曽我 919-28
☎︎ 0136・44・3491
総客室数:50室
羊蹄リザーブ1室2名利用時1名あたり7万9,213円(朝食、税サ込み)〜※3月末までのスノーシーズン期間

【長野県】雪山をバックにプールサイドで音楽に身を任せる
『白馬アルプスホテル』

長野県北部の10のスキー場が連なるHAKUBAVALLEYに位置する『白馬アルプスホテル』。
エリア内最大規模の約200室を備えた館内には、中型犬まで利用可能なペットケージを完備したドッグフレンドリールームもあり、愛犬家の間でも人気が高い。

また、ホテル目の前に広が白馬乗鞍温泉スキー場には、毎シーズン、ペットと一緒に滑走できるコースもオープン。
広々としたゲレンデのうえを駆け回る愛犬の姿はもちろん、一緒に滑れるという唯一無二の体験ができるのも人気の理由だ。

『白馬アルプスホテル』がユニークなのは、それだけではない。ホテル内にある計6種類のプールを通年で楽しむことができる温浴施設『白馬乗鞍アクアオアシス』の屋外エリアでは、期間限定のプールサイドDJイベント「Hakuba Norikura Winter Oasis」を開催。

海外では、スキーやスノーボードを終えた後に食事やお酒、音楽を楽しむ「アプレスキー」という文化があることから、新たなスキー場の楽しみ方を提案する試みとして企画ししたとか。

会場ではビールやなどのアルコール類やソフトドリンクも販売。ドリンクを片手にプールサイドで音楽を楽しめるとあり、大きな話題を呼んでいる。

スキーウェアのほかに、水着を持参することもお忘れなく。

『白馬アルプスホテル』

〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村千国乙12851
☎︎ 0261・82・2811
総客室数:200室
スタンダードツインルーム1室2名利用時1名あたり1万2,350円(朝食付き、税サ込み)〜

『Hakuba Norikura Winter Oasis』

開催期間:2025年1月7日〜2025年3月7日まで ※DJイベントは週2回(火・金) 12時〜16時 ※天候の状況により変更あり
料金:ホテル宿泊者は無料

【岩手県】東北初のラグジュアリーリゾート
『ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート』

2024年に発表された日本国内初となる「ミシュランキーホテル」。これは、あのミシュランガイドが“特別な体験ができるホテル”を3段階の評価で表したホテルセレクションだ。

そして、そこで1ミシュランキーに選出されたのが、2022年に開業した『ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート』。

全38室・7タイプの客室、レストラン、バー、ラウンジなどのパブリックスペースから望む雪景色は、圧巻のひと言。“奇跡のシルキースノー”とも呼ばれる安比・八幡平の絶景は、ほかのどことも異なる非日常世界そのものだ。

ゲストはまず、深い森を彷彿とさせるほの暗い廊下を通り、別世界へと誘われる。幻の絶景「八幡平ドラゴンアイ」をモチーフにしたアートワークに吸い込まれるように進むと、自然光が降り注ぐラウンジへと到着する。

ヨーロッパのアルパインリゾートを彷彿とさせるラウンジでは、滞在中、エクストラサービスのアフタヌーンティー、アペロタイムなど、一日を通して軽食やドリンクを楽しむことができる。

また、滞在中に一度は訪れたいのが“Farm to Table”がコンセプトのローカル クイジーン ダイニング「白露/SHIRATSUYU」。

陸奥の特選食材や三陸の魚介類などを使ったクリエイティブな1皿はどれも見目麗しく、旅の思い出を華やかに彩ってくれるはずだ。

『ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート』

〒028-7306 岩手県八幡平市安比高原117-46
☎︎ 0195・68・7550(代表)
総客室数:38室
プレミアムツイン2名1室利用時1名あたり1泊5万5,000円(朝食つき、税サ込み)〜

構成・文/一寸木芳枝

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