
2月の食材:小松菜

ほうれん草と似て非なる野菜、ひいてはほうれん草より栄養価が高く値段もお手ごろ。食べないともったいない青菜といえば小松菜です。ビタミンC、βカロテン、カルシウム、鉄など、栄養価はほうれん草の数倍ともいわれ、ゆでたり炒めたりするのはもちろん、サラダやスムージーなど生食でもおいしくいただけるのも小松菜の魅力です。今回は調理法の違いによりおいしさのベクトルが異なる3つの小松菜レシピをご紹介。
生食の場合はとくに、鮮度にこだわって選んで。葉がしっかりして厚く、鮮やかな緑色のもの。茎はピンとまっすぐで太くみずみずしいもの。さらに根元がしっかりとして大ぶりなものがおいしさの証です!
<Recipe1>
うまみたっぷり、食べ飽きず、リピート必至!
小松菜と鶏ささみのナムル

このレシピのPoint!
☑ 小松菜をモリモリ食べたくなる鉄板常備食レシピ。
☑ 鶏ささみを加えることでより飽きずにいただけて、栄養価アップの一品に。
☑ ゆでても、レンジ調理でもOK。茎部分と葉部分を時間差で調理するのがおいしく仕上げるコツ。
【分量】2人分
小松菜…1束
鶏ささみ… 2本
ごま油…大さじ1
料理酒…大さじ1
鶏がらスープの素…小さじ1/2
おろしにんにく…小さじ1/4
塩…小さじ1/3
いりごま(黒でも白でもお好みで)…大さじ1/2
つくり方
① 小松菜は根元を切り落とし、長さ4~5㎝に切る。茎部分と葉部分を分けて火を通していく(レンジの場合、茎部分は600wで約2分半、葉部分は600wで約1分半。ラップをふわっとかけてレンジにかける。ゆでる場合は茎部分と葉部分を時間差でゆで、茎はシャキシャキ感を残し、葉はやわらかくなりすぎない程度にさっとゆでる)。

<レンジ調理の場合のイメージ>
② 小松菜をレンチンまたはゆでたら、ざるにあげて水気をきり、さらに手で水分をしぼってからボウルに移す。

③ 鶏ささみは筋をとり、全体的にフォークなどで刺して穴をあけてから、レンチンまたはゆでて火を通す。レンジの場合は酒大さじ1(分量外)をふり、耐熱容器に移してラップをふわっとかけて600wで約3分、ゆでる場合は湯をわかした鍋で内側まで火が通るまでゆでる。粗熱をとってから手で食べやすい大きさに割く。

④ ボウルに②と③を入れ、ごま油を全体にからませたあと、料理酒で溶いた鶏がらスープの素、おろしにんにく、塩、いりごまを加えてざっくり混ぜ、味を調える。

<Recipe2>
クセなくシャキシャキおいしい生食にハマること間違いなし!
小松菜とじゃこのシーザーサラダ風

このレシピのPoint!
☑ 小松菜はアクが少なく食感もいいので、生食サラダにしても食べやすくておいしい!
☑ シーザー風ドレッシングは自宅にある調味料で即席アレンジ。
☑ カリカリじゃこで味に深みをプラスし、食感もアクセントに。
【分量】2人分
小松菜…1/2束
ちりめんじゃこ…大さじ山盛り1
A
マヨネーズ…大さじ1
牛乳(または無調整豆乳でも代用可)…大さじ1
レモン汁…大さじ1/2
塩…少々
黒こしょう…少々
粉チーズ…大さじ1
きび砂糖…ひとつまみ
つくり方
① 小松菜は4~5㎝の長さに切る。茎の根元などに土がついている場合もあるので、よく洗って水気をきっておく。

② じゃこはフライパンで炒ってカリカリにする。
③ ドレッシングを作る。ボウルにAをすべて入れ、スプーンなどでしっかり混ぜる。

④ 皿に小松菜とじゃこを盛り、③をかける。好みでさらに粉チーズをふりかける。
<Recipe3>
とろ~り濃厚なのにとことんヘルシーな味わい
小松菜の豆乳ポタージュ

このレシピのPoint!
☑ 小松菜とたまねぎ、無調整豆乳を合わせて、濃厚ながらもシンプルかつヘルシーに、素材のおいしさが際立つポタージュに。
☑ 味付けは塩と黒こしょう、ふたつまみの鶏がらスープの素で。調味料はごく少量で、体が喜ぶ味わいに。
☑ 生クリームを使わずに、オリーブオイル+無調整豆乳で即席豆乳クリームを作ってトッピング。
【分量】2人分
小松菜…1/2束
たまねぎ…1/2個
バター…20g
水…150ml
無調整豆乳…300ml
塩…小さじ1/3
鶏がらスープの素…ふたつまみ
黒こしょう…少々
<トッピング用>
オリーブオイル…大さじ1/2
無調整豆乳…大さじ1/2
つくり方
① 小松菜は長さ4~5㎝に切る。たまねぎは薄切りに。
② 鍋にバターを熱し、まずはたまねぎをよく炒める。しんなりしたら小松菜を加えてさらに炒めていく。

③ 小松菜がしんなりしたら水を加え、沸騰したら弱火にしてふたをして5分蒸し煮する。
④ ③をハンドミキサー(またはミキサー)にかけ、小松菜やたまねぎの繊維がなくなるまでしっかり撹拌させる。

⑤ 無調整豆乳を加えてさらにミキサーにかけて均一に混ぜる。
⑥ ⑤にさらに塩、鶏がらスープの素を加え、へらなどでかき回しながら弱火で火にかけて温める(通常のミキサーを使用する場合は鍋に戻して火にかける)。豆乳が分離しがちなので、グツグツ沸騰させないよう注意して。
⑦ 小さめのボウルにオリーブオイルと無調整豆乳を入れ、泡だて器で小刻みに混ぜて乳化させ、トッピング用の豆乳クリームを作る。

⑧ ⑥を器に盛り、⑦を回しかけ、好みで黒こしょうをふる。
※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8分、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。
※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。
※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。