
三菱HCキャピタル京都支店の担当エリアは京都府と滋賀県。京都府は観光で訪れる人が多いためか、ビジネスにはあまり目が向かないかもしれない。だが、京都は西陣織や友禅など絹織物産業をはじめとした職人の町であり、手工業品の中心地となっている。
その一方、実は京都には多くの優良メーカーが点在する地域でもある。「京都企業」や「京都ベンチャー」といわれ、京都で創業し大企業へと成長した企業も少なくない。地域には京都大学や同志社大学、立命館大学をはじめ、たくさんの大学がある学生の街でもある。他府県出身の起業家や経営者も少なくなく、一見保守的に見えるが、実はよそ者を受け入れ、育てていく素地がある。イノベーションを生み出す進取の精神も併せ持つ街でもあるのだ。
とはいえ、やはり気になるのは観光だ。京都を代表する祭りである祇園祭は八坂神社の祭礼であり、7月には数多く行事が行われるが、なかでも山鉾巡行は最も有名な行事で、テレビ中継もされる。
最近はオーバーツーリズムといわれており、編集部が訪れた際も、平日ながら街は外国人旅行者であふれていた。とくに人気スポットである祇園や四条河原町周辺は、至るところで記念写真を撮る外国人旅行者がいる。しっとりとした雰囲気のある先斗町は、夕暮れどきなど日本人は一人も見えないほど。市内の移動手段である地下鉄やバスの混雑ぶりも言わずもがな。
そんな外国人旅行者であふれる京都にあって、私達が最も悩むのが食事だろう。有名店は予約でいつも満席だし、知る人ぞ知る手頃なよい店を探すのも骨が折れる。
そんなときこそ、地元の人に聞くのが一番。三菱HCキャピタル京都支店は、市内のメインストリートである四条通りに面し、周囲に飲食店もたくさんある。やはり京都に観光に行った際には、京都らしい店を味わいたい。それもひと味違ったものであれば、さらに京都に来た満足感が高まるだろう。
手始めに京都支店の面々に聞くと、ランチなら「京都四条くをん」(うどん店)、「隈本総合飲食店MAO」(居酒屋)、「ラーメンムギュ」「地鶏とおでん円屋 錦・高倉」「saffron
saffron」(洋食店)、「スパイスチャンバー」(キーマカレー)、「Gastromeson
Chuleta」(スペインバル)など多数のお店があがる。さらに、行きつけのレストランでは「酒呑気びんご」(居酒屋)、「焼肉弘商店」、「常木屋」(焼鳥)、「寅屋」(もつ鍋)、「和醸良麺すがり」(ラーメン)、「ごはんとお酒Jinsuke」(居酒屋)などがあがった。
では、ここから京都支店の中堅・若手がおすすめするスポットを紹介していこう。
●薫習館(くんじゅうかん)|香老舗 松栄堂

松栄堂 京都本店に隣接する薫習館。



隣の松栄堂 京都本店では、干支にちなんだお香立てや匂い袋、お香に関連した和小物がたくさん並ぶ

今井 菜都香さんがおすすめするのは、香老舗松栄堂が運営する「薫習館」。最近はインスタ映えすると20代の女性達がよく訪れるという。展示スペース
Koh-labo「香りのさんぽ」やアート企画展などを展開する日本の香りの小さな博物館で、松栄堂
京都本店に併設されている。松栄堂は創業300年余りのお香の老舗で、歴史ある有名なお寺などにもお香を納めている。お香は、桂皮や乳香など個性の強い原料を混ぜ合わせてつくる。本物の麝香(じゃこう)の香りも体験できる。最近は家で仕事する人が増えているため、仕事と普段の生活の切り換えのためにお香をたく人達も増えているという。1,000円台で購入できるものも多数ある。
京都市中京区烏丸通二条上ル東側
●寿司さか井

L字型のカウンター席のみ・定員6人のレトロなお寿司屋さん





食べた瞬間の肉厚な食感と強調しすぎず、あとからくる酢の〆方が絶妙な「鯖の棒寿司」。いくらでも食べることができる。

お母さんの軽快なトークが最高に面白く、京都話は心にしみるものばかり。ありがとうございました。
福原 康平さんがおすすめするのは寿司さか井。
「最初は夫婦で行きました。錦市場に入る手前にあり、店内は5~6席しかありません。大将が黙々と寿司をにぎっている間にお母さんが楽しいおしゃべりで場を和ませ、客を飽きさせません。もちろん寿司はおいしく、鱧の湯引きや鯖の棒寿司がよいですね」
営業時間は11時30分~16時30分とランチや昼酒向き。メニューは「にぎり」「ゴージャス丼」「ミックス丼」(いずれも3,100円)、「鯖の棒寿司」(2,600円)など。とくに鯖の棒寿司は「脂っぽくなく上品な味。押し寿司のつくり方ではないので、シャリもやわらかく、これまで食べたことのない感覚を味わえます」。
京都市中京区高倉通錦小路下ル西魚屋町592.
●1er ETAGE(プルミエ・エタージュ)




キャラメルリンゴクランブルケーキ(左)、チョコレートケーキ(上・ともに700円)、ほうじ茶ラテ(下)、抹茶ラテ(右・ともに600円)。
今井 奈都香さんがおすすめするカフェは1er ETAGE(プルミエ・エタージュ)。
「天井にドライフラワーが盛りだくさんに吊られている空間で、BGMを聞きながら、ゆっくりお茶できる居心地のよい場所です。私はお花が好きで友人と行ったのですが、カフェもおいしいですし、こちらもやはりインスタ映えしますね」
店舗2階でつくっているドライフラワーは購入することもできる。アンティーク家具が並ぶ奥行きのある店内は、抜群の雰囲気。男女問わず利用者が多い。
京都市中京区御幸町通六角下ル伊勢屋町342
●In the Moon

ビル最上階のルーフトップに位置するこのバーから見渡す京都の夕暮れはまるで海外のよう。 実際、外国人が多く、海外旅行に来たような気分も味わえる。

イン・ザ・ムーンは屋外バー。「ビルの屋上にあり、京都の夕暮れを楽しめ、鴨川を一望できるエモい空間です。お酒の種類もカラフルで、おすすめです」(今井さん)。人気メニューはモヒート(1,200円)ほか、インスタ映えする洋梨ライムスカッシュ、ティーレモネードスカッシュ、ピーチオレンジスカッシュなど(いずれも800円、サワーは1,000円)、ベリーニ(1,000円)、ハイネケン(900円)もある。食事はバーガーやピザが人気。開店時間は季節によって、16時、17時、18時と異なるので注意を。開店時は外国人旅行者で混むことが多い。比較的入りやすい時間は18時~21時の間。雨天の場合は階下の店舗を利用できる。
京都府京都市東山区中之町200 カモガワビル RF
●三菱HCキャピタル社員がおすすめするおみやげ


「京ばあむ」と「九条ネギと海老のおこげはん」
おみやげでは、最近人気の「『京ばあむ』がおすすめ」(今井さん)。1938年創業で京都銘菓「つぶあん入り生八つ橋 おたべ」やバームクーヘンの「京ばあむ」などを製造・販売する美十(びじゅう)が提供する。店舗は専門店として清水店、嵐山店、京都タワーサンド店などを展開するほか、京都駅新幹線構内(改札内)でも購入できる。1個1,490円。
また、人気上昇中のおこげ煎餅「九条ネギと海老のおこげはん」もおすすめ。こちらも京都駅で購入できる。5枚入は540円、10枚入は1,080円。

須田 健一
KENICHI SUDA
京都支店

福原 康平
KOHEI FUKUHARA
京都支店

浅原 翔也
KAKEYA ASAHARA
京都支店

吉岡 勇登
YUTO YOSHIOKA
京都支店

今井 菜都香
NATSUKA IMAI
京都支店

中島 友理
YURI NAKAJIMA
CSC大阪 京都支店兼務