
7月の食材:ゴーヤ

6~8月にかけて旬を迎えるゴーヤは、独特の苦みがクセになる夏の定番野菜。ビタミンCがとにかく豊富、さらにカリウムや鉄分も含まれており、夏に積極的にチャージしたい栄養素がぎっしり。独特の苦みは皮に含まれているモモルデシンという成分で、血糖値や血圧を下げるのを助けたり、整腸作用があります。苦みが気になる場合は、塩+砂糖をふって20分程おき、水で洗ってから調理したり、熱を加えて油でコーティングする炒め物にしたりするのもおすすめ。ゴーヤ単品でもナムル、酢の物、あえもの…シンプルでおいしくいただけるレシピも多々ありますが、今回は食材の組み合わせや味わいに少しのひねりを加えた3レシピをご提案します。
ゴーヤは、全体的に緑色が鮮やかでハリツヤがあり、イボがぎっしりしてなるべくつぶれていないものを選んで。緑色が濃いほうが苦みは強めなので、苦みが気になる人はやや色が薄めのものを選ぶのも手。
<Recipe1>
バターの風味をプラスして、いつもとはひと味違う副菜に
ゴーヤとにんじんのバターしょうゆ炒め

このレシピのPoint!
☑ バターの風味を少々加えると、ゴーヤの苦みもまろやかになり驚きのおいしさに!
☑ 薄めに切って炒めて油でコーティングすることで、ゴーヤが格段に食べやすく!
☑ ゴーヤ×にんじんで、夏バテ対策&抗酸化効果をアクティブに狙う。
【分量】2人分
ゴーヤ…1/2本
にんじん…1本
油(米油、菜種油など)…大さじ1
塩…ひとつまみ
酒…大さじ1
しょうゆ…大さじ1/2
バター…10g
黒こしょう…少々
つくり方
① ゴーヤは縦半分に切り、わたを取り除いて2mm幅に切る(苦みが好きな場合はやや厚め、幅4mmくらいに切る)。
② にんじんは皮をむいて細切りに。
③ フライパンに油を熱し、ゴーヤを塩ひとつまみとともに炒める。

④ 全体に油が回ったら、にんじんを加えて炒め、さらに酒、しょうゆを足してひと回しする。
⑤ 最後にバターを加えて全体に絡め、黒こしょうをふる。
<Recipe2>
さっぱり爽やかで、食べ飽きないやさしい味わい
ゴーヤと香味野菜のツナサラダ

このレシピのPoint!
☑ ゴーヤのツナサラダといえばマヨネーズを使うレシピが一般的ですが…マヨネーズは使わずに、ごま油、しょうゆ、酢、砂糖でやみつきになる風味に。
☑ ゴーヤにみょうがと大葉を組み合わせて、よりさっぱり爽やかな風味に。
☑ 使用するツナ缶はフレークではなく、存在感があり食べ応えのある「チャンクタイプ」がおすすめ。
【分量】4人分
ゴーヤ…1/2本
みょうが…2本
大葉…10枚
ツナ(缶詰)…70g
塩・砂糖(あれば、きび砂糖や甜菜糖など)…ひとつまみずつ
ごま油…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
酢…大さじ1
砂糖(あれば、きび砂糖や甜菜糖など)…大さじ1
白すりごま…大さじ1/2
つくり方
① ゴーヤは縦半分に切り、わたを取り除き、2mm幅に切る。ざるにおき塩と砂糖ひとつまみずつをなじませて、10分程おいて苦みを和らげる。

② みょうがは縦半分に切ってから斜め薄切りに、大葉は細切りにする。
③ 鍋に湯を沸かし、①のゴーヤをサッと30秒ほどゆで、ざるにあげて水気をよくきる。

④ ボウルに粗熱をとった③と②、ツナを入れごま油を全体に絡ませたあと、しょうゆ、酢、砂糖、白すりごまを加えてざっくり混ぜ、味を調える。

<Recipe3>
本格派スパイスカレー風アレンジは夏にぴったり!
ゴーヤと豚こまのココナッツカレー煮込み

このレシピのPoint!
☑ ココナッツミルクとカレー粉で煮込んだ、ゴーヤのおかずの新定番!ごはんにもパンにも合う。
☑ たまねぎをあめ色になるまで炒めるひと手間でコクが増し、フレッシュトマトもしっかり炒めてうま味アップ。より本格派な味わいに。
☑ カレーの風味づけには、市販の缶タイプのカレー粉がおすすめ。多種多様なスパイスが絶妙にブレンドされているので、スパイスを自分で調合しなくても本格派でまとまりのある味に仕上がる。
☑ とろみづけには米粉がおすすめ。小麦粉よりもダマにならず、なじみやすい。
【分量】2人分
ゴーヤ…1本
豚こま肉…200g
たまねぎ…1個
トマト…1個(小さめの場合は2個)
しょうが…ひとかけ
おろしにんにく…小さじ1/2
油(米油、菜種油など)…大さじ3
ココナッツミルク…250ml
カレー粉…大さじ2
米粉…大さじ1
パプリカパウダー…少々
つくり方
① ゴーヤは縦半分に切り、わたを取り除き、約4㎜幅に切る。玉ねぎは粗みじん切りに、トマトはへたを取り除いて2cm程度の角切りに。豚こま肉は3~4cm程の長さに切っておく。
② フライパンで油を熱し、たまねぎをあめ色になるまで炒める。
③ ②にトマトを加え水分がなくなるまで炒め、豚肉を加えて白くなるまで炒める。
④ ③にゴーヤを加えて、2分程炒める。

⑤ ④にココナッツミルクとカレー粉を加え、弱火で10分程煮込み、最後に米粉を加えてひと混ぜする。

⑥ 器に盛り、パプリカパウダーをふりかける。
※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8分、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。
※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。
※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。