拠点訪問

2024.06.13

三菱マテリアル

茨城県常総市

ミクロン単位のものづくりの拠点!
筑波製作所にあるのは充実した施設と働く人の笑顔

拠点訪問 三菱マテリアル メインビジュアル

「西の富士、東の筑波」と称される筑波山を望む筑波製作所は、かつて製作所があった東京都品川区から1992年に茨城県常総市に全面移転して操業。従業員数約800名(派遣社員含む)、敷地面積13,600㎡と三菱マテリアルの製造拠点のなかでも最大規模を誇る。

筑波製作所の主な生産品目はインサートと超硬素材。インサートとは、自動車や飛行機の部品などの金属材料を切って加工する際に使用する、非常に硬度の高い切れ刃のこと。三菱マテリアルが製造するインサートの国内シェアはトップクラス。世界最高水準を誇る技術と、原料から製品までの工程を一本化した「一貫製造ライン」で効率のよい生産を行い、機械加工産業の発展に貢献する。

さまざまな部活動を通して社員のつながりを育む

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インサート製造部 P級加工課の後藤 弘樹さんは、インサートの研磨加工工程の生産管理を担当。設備の稼働状況の確認や点検を行い、品質、安全、生産性などの改善を行う。「月次計画やスケジューラーに沿って日々の生産を管理していき、目標を成し遂げた時にはやりがいを感じます」と語る後藤さん。筑波製作所は「建物がきれいで働きやすい環境です」と語る。

豊かな自然に囲まれた筑波製作所は、従業員が安心して快適に働ける環境が整っている。敷地内には、内科・歯科の診療所、グラウンド、テニスコートなど福利施設が充実。

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「筑波製作所内のいいところは体育館があるところ」と語る、インサート製造部 M級加工課の板橋 智則さんはバレーボール部に所属。 「部活では他の職場の世代が違う社員とも話す機会が多く、縦横のつながりが広がって仕事で困ったときにも互いに相談しやすくなります」と言う。

板橋さんはインサートの刃先と形状を整える作業を行う加工機のオペレーター。インサートの性能を大きく左右する刃先の先端を整える作業のため、かなりの精密さが要求される。段取後は定数加工時の測定を繰り返し、機械を微調整。日々の作業や部活を通して培った連携力を強みに、仲間と問題点を解決しながらより完璧な刃先を目指す。

自分たちの製品がものづくりに生かされていることがやりがいに

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検査室の戸髙 江里さんには高校1年、中学1年の子どもがいる。「当社は子育てしながら働く支援制度が充実している点が魅力」と語る。

「子どもが小さなときは育児休暇、時間短縮制度に加えて、子どもが体調をくずしたときの看護休暇も活用し、働きやすさを実感しました」(戸髙さん)

仕事内容は検査作業班の班長業務、製品の寸法測定、計測機器の管理業務。検査作業は製品の最終工程。「細かい作業は得意」と語る戸髙さんは、測定器を使って寸法を測り、品質をミクロン単位で厳しく管理する。

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緻密な作業はすべての工程において求められる。素材製造部 素材製造課の箱守 信之介さんは、インサート製造に使う金型の製造、修理を行う。金型製造もやはりミクロン単位の非常に高い要求に応え続けなければならない。

「筑波製作所内のメンバーはそれぞれが得意分野を持っています。設計が得意だったり、現場の作業を効率よく進めることが得意だったり。みんなの技術の結集によって、ものづくりの現場が成り立っている。自分たちが作っている製品が、さらに多くのものを生み出しているところにやりがいを感じます」(箱守さん)

箱守さんらが製造した金型は、筑波製作所のみならず岐阜製作所やスペインの協力工場でも使用され、各地のものづくりを支えている。

操業から30年以上、より高度な技術に対応していく

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インサート製造部 M級加工課の大木 響子さんは入社5年目。製品コーティングのための機械の稼働、段取り作業を行う。

「毎年入社してくる新人には、自分が教わったときのことを思い出しながらなるべくわかりやすく伝えられるように心がけてます。体を動かすことが好きなので、バスケとバドミントンとバレーボール部に所属しています。部活を通して仕事で直接関わらない社員とも交流しています」(大木さん)

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中里 仁さんは、インサート製造部 M級加工課の班長として15人のメンバーを指揮する。

「班をまとめるためにコミュニケーションを多くとることを心がけています。数ヵ月に1度は1-on-1で話す時間を設け、仕事の相談はもちろん、人によってはプライベートの相談を受けることもあります。筑波製作所のメンバーはみんなフレンドリー。僕の上司も含めて分け隔てなく話しかけてくれて、いい雰囲気で仕事ができています」(中里さん)

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素材製造部 素材製造部課の笠倉 祐一さんは、この製作所が東京から茨城に移転した1992年に入社。原料を成形し、高温で焼き固める工程を担当しながら、操業以来30年以上、ずっと筑波製作所を見守ってきた。

「操業時と比べると筑波製作所は大きく変わりました。規模も大きくなりましたし、仕事の内容もより高度な技術が求められているように感じます。新人も含めてみんながんばってくれているので、教えがいがありますね」(笠倉さん)

ものづくりのための工具を生み出す、いわばものづくりの原点といえる筑波製作所。業務内容は高度で非常に緻密な厳しいものではあるが、社員たちは明るく和やか。その連携力こそが原動力になっている。

インタビュアー写真

後藤 弘樹
HIROKI GOTO
インサート製造部 P級加工課

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板橋 智則
TOMONORI ITABASHI
インサート製造部 M級加工課

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戸髙 江里
ERI TODAKA
検査室

インタビュアー写真

箱守 信之介
SHINNOSUKE HAKOMORI
素材製造部 素材製造課

インタビュアー写真

大木 響子
KYOKO OKI
インサート製造部 M級加工課

インタビュアー写真

中里 仁
HITOSHI NAKAZATO
インサート製造部 M級加工課

インタビュアー写真

笠倉 祐一
YUICHI KASAKURA
素材製造部 素材製造部課

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