三菱のブランドを掲げ、夢に向かって自分の限界に挑み続けるアスリートたち。今回は、Bリーグ 2023-24シーズンにおいて、 クラブ初となる西地区優勝を果たした名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下、ドルフィンズ)の本拠地・名古屋を訪ねた。

70年以上の伝統を持つチームはいつも和気あいあい
息つく間もなくコートを駆けまわる選手達。かなりハードな練習が日々繰り広げられているが、チーム内の空気はいたって和やか。練習後にはフリースロー合戦が始まり、笑みがこぼれる。
そんなドルフィンズは、1950年に「三菱電機名古屋男子バスケットボール部」として創設された、70年以上の歴史と伝統を持つクラブ。三菱電機
名古屋製作所内にある体育館を練習拠点としている。ホームアリーナは、名古屋城に隣接するドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)だが、かねてよりドルフィンズアリーナの移転新築工事として建設が進められてきた「愛知国際アリーナ」が2025年7月に開業予定。観客席は固定席で1万5,000人と約3倍の大きさになり、よりいっそうの盛り上がりが期待されている。
りそなグループ B.LEAGUE
2024-25シーズンの地区分けで西地区から中地区に移動し、改めて地区優勝、そしてその先のチャンピオンシップ優勝を目標に掲げるドルフィンズ。その意気込みを、キャプテンの中東 泰斗選手(SG)と、張本 天傑選手(SF/PF)に語ってもらった。
機動力を生かしたスピーディーな展開が強み

中東 泰斗選手は2014年からドルフィンズに在籍。1992年生まれ。奈良県出身。
オフの日の楽しみはサウナ。週1回はリフレッシュしに行く。今シーズンからキャプテンに就任。「僕らしいキャプテンシーを発揮しながら、チームを引っ張っていきたい」
――チームの強みを教えてください。
中東 泰斗(以下、中東):今シーズンは走れる選手が多いので、機動力を生かして相手チームに激しくプレッシャーをかけて自分たちのペースに持っていく、展開の早いバスケットが強みです。スローガンに「BE US! GO BEYOND!(ドルフィンズらしく、さらなる高みへ)」を掲げ、昨シーズンの記録を塗り替えてチャンピオンシップ優勝を目指します。
張本 天傑(以下、張本):今年は5人もメンバーが入れ替わったので、今まで積み重ねてきたことを土台に、新しく加入した選手がどのように融合していくかが一番の注目ポイントとなると思います。

2016年からドルフィンズに在籍している張本 天傑選手。1992年生まれ。愛知県出身。趣味はアウトドアと料理。「今年シーホース三河に移籍した須田 侑太郎選手と一緒にキャンプに行ってヒグマのステーキを北海道から取り寄せて食べました」
――練習の様子を拝見しましたが、選手同士が密にコミュニケーションを取り、和気あいあいとした雰囲気ですね。
張本:僕らが入って来たときからみんな仲がいい。仲がいいことがチームのカラーとなっています。コミュニケーションをたくさんとって、言うべきことはちゃんと言い合えるような環境を作っています。
中東:そうですね。プレーで合わないことがあればすぐ話し合うようにしています。試合中も選手主体でプレーすることが多いので、自分達で問題を解決できるように心がけています。
――普段から一緒に食事するなどして距離を縮めているのでしょうか。
張本:家庭を持っている選手達が多いので、そうした機会はなかなか多くはありませんが、家族ぐるみで一緒に交流を深めている選手もいます。
誰もが驚くダンクシュートを連発

――中東選手、張本選手の得意なプレーは?
張本:僕はスリーポイントが得意。
中東:僕はダンクシュートです。ダンクが成功した試合数と同じ数、着用しているシューズをチャリティオークションに出品し、その売り上げの全額を名古屋市里親会こどもピースへ寄付する「ダンクでLinC!プロジェクト」という企画を行っています。できるだけ多くの試合でダンクして、たくさん寄付できるようがんばります。
――今シーズン新しく加入した選手で注目している選手を教えてください。

張本:アイザイア・マーフィー選手(PG/SG)です。昨年度、広島ドラゴンフライズで優勝経験を持つ選手。ポジティブで笑顔がカワイイ。加藤 嵩都選手(PG)は、今まで見たことがないくらいのスピードの持ち主。齋藤 拓実選手(PG)も速いと言われていますが、彼もついて行けないぐらいのスピードなので、ぜひ注目してください。
中東:ザイラン・チータム選手(PF/C)は今まで見たことないぐらい身体能力が高い。誰もが「すげえ!」と驚く激しいダンクシュートに注目です。今村 佳太選手(SG/SF)は琉球ゴールデンキングスで優勝を経験しているので、今年キーマンになると思います。
――2020年からヘッドコーチを務めている、ショーン・デニスヘッドコーチはどのような方ですか。
張本:選手主体でプレーさせてくれます。その点はほかのヘッドコーチと大きく違うところだと思います。
中東:何かあったときも選手の話をちゃんと聞いてくれる。聞く力がある人です。

迫力あるプレーを間近で見たら絶対にハマるはず!
――今シーズン、ライバルとするチームは?
張本:西地区では琉球ゴールデンキングスと戦って敗退することがあり、「琉球には絶対に勝つ」とライバル意識を燃やし、昨年のレギュラーシーズンは4-0で勝ちました。今年は中地区に移動したので、まだどこのクラブがライバルになるか分かりませんが、アルバルク東京とサンロッカーズ渋谷を意識しています。
中東:同じ愛知県のチーム(三遠ネオフェニックス、シーホース三河、ファイティングイーグルス名古屋)には負けたくないという思いもあります。

――「マンスリーみつびし」読者にメッセージをお願いします!
張本:Bリーグはコートと観客席との距離が近く間近でプレーの迫力を感じられますし、プレーを盛り上げる光や映像、音楽などの演出も含めて非日常的な体験ができます。絶対に楽しい思い出になるので、ぜひ一度足を運んで会場の雰囲気を味わっていただけたらうれしいです。
中東:そうですね。今年は中地区に移動したので、東京での試合も増えます。ぜひ試合を見に来ていただきたいです。一度見ていただけたら絶対にハマると思います!
【チーム情報】
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ公式HP(日程・チケット情報)
名古屋市のプロバスケットボールチーム 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
(nagoya-dolphins.jp)
公式インスタグラム
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@nagoyadolphins)