ライフスタイル企画

2024.10.17

料理企画 定番食材をひとひねり!

え、かぼちゃの皮やワタって食べられるの!?
目から鱗の「かぼちゃ」レシピ

10月の食材:かぼちゃ

βカロテンやビタミン類、食物繊維などを豊富に含み、健康維持や美容にもひと役かってくれるかぼちゃ。夏に収穫され、1~2か月熟成させて秋に旬を迎えるかぼちゃは、コクと甘みが増してさらにおいしくなります。和食、洋食、そしてデザートにもさまざまなアレンジを加えて楽しみたいもの。

βカロテンやビタミンは皮にとくに多く含まれているので、皮もぜひ全部むかずに活用してみて。さらに捨てずに活用したいのがワタ。煮物やサラダなどにする際はワタも一緒に使うことで、味がなじみやすくなり、トロッとよりおいしい味わいに。今回はワタや皮も活用した、3つのレシピをご提案します。

かぼちゃは皮の緑色が濃く、ずっしりと重量感のあるものを選んで。まるごと1個買う場合は左右対称になっているものの方が、栄養価が高いといわれています。カットされたかぼちゃの場合は、種がぎっしり詰まっていて、身が変色しておらず鮮やかなもの、さらに皮のギリギリまで黄色く熟しているものを。

<Recipe1>
ごま風味で甘くない! リピート必至のかぼちゃの煮物

かぼちゃと鷄ひき肉のほっこりごま煮

このレシピのPoint!

☑ 一般的には甘めのかぼちゃの煮物を、練りごま、すりごま、酢を加えてあっさりこっくりとアレンジ。深みがあり飽きの来ない味わい。
☑ 種は取り除き、わたを少し残して煮ることで、より味がなじみやすくトロッとした食感に。
☑ 鷄ひき肉を使うとさっぱりヘルシーな風味ながらも、食べ応えのある一品に。
☑ 厚手のホーロー鍋を使って煮ると、水分が程よく抜けてほっくり仕上がる。
☑ コロッケの具材などにアレンジしても。味がしっかりついているので、そのままでもおいしい。


<アレンジ例>

【分量】4人分
かぼちゃ…1/4個
鷄ひき肉…200g
ごま油…大さじ1/2
酒…大さじ3
水…60ml
みりん…大さじ2
しょうゆ…大さじ2
白練りごま…大さじ1
白すりごま…大さじ2
酢…大さじ2

つくり方

① かぼちゃは種を取り除き、ワタは適度に残して大き目の乱切りに。皮部分は1/2くらい残すくらいにむく。

② 鍋を弱火にかけ、ごま油を熱し、鷄ひき肉を炒める。酒を加え、菜箸でポロポロのそぼろ状になるようにほぐしながら煮ていく。

③ 肉に火が通ったら、①を加えて全体をひと混ぜし、水、みりん、しょうゆを加え、ふたをして弱火のまま5分煮る。

④ その後、アルミホイルやオーブンペーパーを落としぶたにして、15分くらい煮る。時々かぼちゃをひっくり返りして、かぼちゃに均一に火が通るようにする。落としぶたで水分を飛ばしながらゆっくり煮ることでほっくりとした仕上がりに。

⑤ かぼちゃがほっくりやわらかくなったら、最後に白練りごま、すりごま、酢を加えてひと混ぜし、1~2分煮たらできあがり。

<Recipe2>
マヨネーズなし、コク出しのひと手間でデパ地下風デリサラダの完成!

こくうまかぼちゃサラダ

このレシピのPoint!

☑ マヨネーズを使う変わりに、クリームチーズと味噌でコクを出して味にひねりをプラス。素材のうま味を引き出す味わいを楽しむサラダ。
☑ ワタも使用すると、とろっと食感になり甘みもアップ。
☑ レーズンの甘さと、アーモンドのざくざく食感をアクセントに。
☑ 盛り付け次第で、ふだんの食卓にも、おしゃれなおもてなし料理にも。


【分量】4人分
かぼちゃ…1/4個
オリーブオイル…大さじ1/2
塩…ひとつまみ
クリームチーズ…30g
味噌…小さじ1/2
レーズン…山盛り大さじ1程度
アーモンド…20g
黒こしょう…少々

つくり方

① かぼちゃは乱切りにして、レンチンして下ごしらえ(600wで約4分)を。切ったかぼちゃを耐熱容器に並べ、大さじ2の水(分量外)をかけ、ふわっとラップをかけてからレンチンすると、しっとりほっくり仕上がる。

② ボウルに①を入れ、熱いうちにフォークで粗めにつぶし、オリーブオイルと塩を加えて下味をつけておく。

③ 柔らかくしたクリームチーズ(10秒ほどレンチンしてもOK)と味噌を混ぜる。

④  ②に③とレーズン、砕いたアーモンドを加えてざっくり混ぜ、黒こしょうをふって味を調える。

<Recipe3>
バットに流し、フライパンで蒸して手軽に作れる!

しっとり濃厚かぼちゃプリン

このレシピのPoint!

☑ かぼちゃは裏ごしせず使うことで面倒な手間を省きつつ、かぼちゃのうま味が生きた濃厚な風味に。
☑ プリンの中身とトッピングにかぼちゃを使い、かぼちゃ1/4カットを使い切るレシピ。
☑ レシピでは生クリームを使用しましたが、牛乳のみ(160ml)で作ってもOK。少しあっさり軽やかな味わいに。
☑ バットや耐熱ガラス容器に流し、フライパンで蒸すから手軽。
☑ カラメルは底ではなくあとのせで、映える仕上がりに。温かいままでも、冷蔵庫で冷やしてもおいしくいただける。


【分量】4人分 (約18×13×高さ4㎝の耐熱ガラス容器 1台分)
かぼちゃ…1/4個(300g程度)
砂糖(あれば、甜菜糖やきび砂糖など)…30g
卵…2個
生クリーム…100ml
牛乳…60ml

<カラメル>
砂糖…大さじ3
水…大さじ4

つくり方

① かぼちゃは200g(中身用)と残り(トッピング用)に切り分ける。中身用の200gは種とワタを取り除き、皮をむいて乱切りにし、レンチン(600wで約3~4分)してやわらかくする。


② ①をボウルに入れ、熱いうちにフォークでなめらかになるまでつぶす。

③ ②に砂糖と卵を加えてなめらかになるまで泡立て器で混ぜた後、生クリームと牛乳を入れて均一になるように混ぜる。混ざったら、耐熱ガラス容器(バットでもOK)に生地を流す。

④ フライパンの底から高さ2㎝くらいになるように水を入れて、沸騰させる。一度火を止め、フライパンの底に適宜折り畳んだふきんを敷き、③を置く(耐熱容器の半分くらいの高さまでお湯がくるくらいがベスト。お湯が足りない場合は足す)。フタをして火にかけ、弱火で15分蒸す。

⑤ 中央に竹ぐしをさし、中まで蒸せているのを確認したら、耐熱容器に入ったプリンを取り出す。


⑥ トッピング用に残しておいたかぼちゃを下ごしらえする。皮を半分くらい残した状態で、5~7㎜角に切り、レンチン(600wで1分半程度)して柔らかくする。


⑦ さらにカラメルを作る。鍋に砂糖と水 大さじ2を入れて弱火にかけ、ときどきスプーンなどでかき混ぜながら、とろっとして茶色くなったらさらに大さじの水を2足してひと混ぜして火を止める。


⑧  ⑤に⑥と⑦をのせる。温かいままでも、粗熱をとってから冷蔵庫で冷やしていただいても。

※大さじは15ml、小さじは5mlです。「少々」は親指と人さし指でつまんだ約小さじ1/8分、ひとつまみは約小さじ1/5の量です。

※火加減や加熱時間は環境によって異なるので、様子を見ながら調整してください。

※野菜を洗う、皮をむくなどの下準備は一部省略しています。

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