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高校生が、万博会場から世界に向けたメッセージを発信!
-三菱みらい育成財団、「高校生MIRAI万博」選考会を開催-
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三菱グループは7月31日、大阪・関西万博の会場内で「三菱パビリオンデー」と題してさまざまなイベントを行います。そのひとつ、三菱みらい育成財団が主催する「高校生MIRAI万博」の選考会が実施されました。本記事では、その模様をお伝えします。
![]() 熱気溢れる発表会場
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「高校生MIRAI万博」とは?
「高校生MIRAI万博」は、二部構成となっていて、第1部は「高校生による成果発表 」と題し、三菱みらい育成財団の助成対象校の高校生が、普段取り組んでいる探究学習や探究活動の成果を万博の舞台で発表します。第2部は「高校生の世界への発信 」と題し、三菱みらい育成財団の助成対象校の高校生から選考によって選ばれた60名が、3回の合宿や期間中の活動を通して考えた世界への提言・メッセージを発表します。それぞれの企画で選考を通過した高校生たちは、大阪・関西万博のEXPOホール「シャインハット」でプレゼンテーションを行ないます。
「高校生による世界への発信」——選考会に挑んだ高校生たち
今回取材したのは、第2部「高校生による世界への発信」の選考会。 世界中から人々が集まる万博の場で、自分たちの想いを伝えたい、志を同じくする仲間とつながりたい、発表者として万博に参加したい——そうした熱意を持つ高校生500人以上が応募しました。その中から選ばれた60名は、さらに12のチームに分かれ、合宿やオンライン会議を通じて議論を重ね、テーマを絞ります。地域や学校の異なる5人がチームを組むと、時には意見が衝突することもありますが、そこから大きな刺激が生まれます。切磋琢磨しながらテーマを決定しプレゼンテーションの中味を磨きあげ、選考会に臨みました。
![]() プレゼンテーションにも力がこもります
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そもそも高校生たちは、大阪・関西万博や「高校生MIRAI万博」をどのように捉えているのでしょうか。
参加した高校生の声
- 大阪・関西万博が開催されると決まったのは、小学生のときでした。当時、家族と『見に行きたいね』と話していたので、とても嬉しいです。大阪・関西という土地に最先端の技術が集まる貴重な機会に参加できることを、ワクワクしています。
- 私は愛知万博が開催された愛知県の出身なので、万博は身近な存在でした。今回、万博が開催される年に高校生であることが奇跡のようで、この機会をいただけたことに運命を感じています。
- 私は、かつては2025年の万博のことも、1970年の大阪万博のことも知らず、 先生に勧められて参加しましたが、討議を重ねる中で興味が深まりました。万博はただの交流の場だと思っていましたが、今は自分を表現できる夢の舞台だと感じています。
想いはそれぞれ異なりますが、合宿や討議を経て、大阪・関西万博や「高校生MIRAI万博」への期待は、より一層高まっているようです。
高い熱量の選考会
特筆すべきは、高校生たちの行動力。発表に向けて、自らの所属学校や自治体と連携し、ワークショップやインタビュー、シミュレーションを実施するチームがある一方、あるチームは、万博までにスマートフォン向けのアプリ試作を検討。また別のチームは小学生向けの異文化交流ワークショップを実践。食をテーマにしたチームは、試作した料理を実際に持ち込んで発表するなど、それぞれのチームの意気込みが伝わります。
さらに、デジタルネイティブ世代ならではの表現力や推進力も目を引きました。プレゼンテーションのデザインや動画編集のクオリティも高く、中にはオリジナルの楽曲を作曲・編曲し、ワークショップに活用したチームも。まるでビジネスの現場さながらのスピード感と実行力が感じられました。
![]() 衣装を揃えたり、デジタルツールを活用したり、発表形式はさまざま
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万博での発表チームが決定!
高校で勤務経験がある大学教授や、教育的視点をはじめ多面的にプロジェクトを評価いただける起業家・経営者の方々8名による選考の結果、3つのチームが万博での発表チームとして選ばれました。
![]() 万博会場で発表が決まった3チーム
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選出されたチームの声
- 『異文化共生社会を当たり前に』という理念のもと、小学生向けのイベントや外国人向けのコミュニティ、SDGsに関するディスカッションイベントなどを開催してきました。日本人と外国人が互いに理解し合い、暮らしやすい社会の実現を目指します。
- 私たちは寸劇を交えた発表を行いました。勇者が村人の人生相談に乗る中でエイジズム※の問題に直面するストーリーです。エイジズムの問題点や具体的なデータを提示しながら、『観客全員が勇者になれる』というメッセージを伝えました。
- 私たちのテーマは、日本の伝統的な言葉『一期一会』。観客を巻き込んだパフォーマンスを通じて、『出会いと対話』の大切さ、素晴らしさを実感してほしいと思っています。
※ | エイジズム…年齢に基づいたステレオタイプや偏見、差別のこと。例:「いい年してそんな服を着るなんて」「若者は責任感がない」など。 |
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![]() 名前が呼ばれて思わず歓声とハイタッチ
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ONE TEAMで本番を成功させたい!
「合宿を通じて、ライバルでありながら応援し合える仲間になれました。」
「この60名と出会えたこと自体が奇跡。万博本番では、最高のパフォーマンスを見せたいです。」
12チームの競い合いでありながらも、60名全員が大きな一つのチームとして一体感を持つ——合宿や選考会を通じて培った強い結束力は、7月31日の本番できっと成功につながることでしょう。
![]() 選考会の模様は関係者に配信もされました。写真はエンディングの模様
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【参考リンク】
※2025年4月16日掲載。本記事に記載の情報は掲載当時のものです。