みにきて! みつびし

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壮観! 1,000枚のクレジットカード展示

三菱UFJニコス カードギャラリー

施設DATA

  • 施設名:三菱UFJニコス カードギャラリー
  • 所在地:東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDXビル16階
  • 営業時間:平日9:00~17:20
  • 予約不要
  • 入場無料
  • ショールーム・ギャラリー

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こんにちは! 事務局のカラットです。昨年2019年は政府による「キャッシュレス・消費者還元事業」が10月からスタートし、QR・バーコード決済が注目を集めるなど、キャッシュレス元年とも呼ばれました。そんな中で私たちといちばん長い付き合いのキャッシュレス決済といえばクレジットカード。そこで今回は三菱UFJニコスのカードギャラリーにおじゃまし、クレジットカードの歴史を勉強してきました!

皆さんは最初に自分名義で作ったクレジットカードを覚えていますか? 学生の時に作ったという方が多いかもしれませんね。初めてカードで買い物をして伝票にサインをした時には、ちょっと大人になった気がしたものです。そんな風に緊張のお付き合いを始めたクレジットカードは、いつしかなくてはならない大切な存在となっていますよね。

1,000枚のクレジットカードがずらりと並ぶギャラリー。あなたの「思い出の一枚」もあるかも?
1,000枚のクレジットカードがずらりと並ぶギャラリー。あなたの「思い出の一枚」もあるかも?

愛らしいカッパとたぬきのキャラクターでおなじみの「DCカード」や、「MUFGカード」「NICOSカード」を発行する三菱UFJニコスがクレジットカードの発行を開始したのは1966年のこと(当時は日本信販株式会社)。以来50年以上にわたり、日本のクレジットカード社会を支えています。その三菱UFJニコス本社の受付スペースの一角に開設されているのが、「カードギャラリー」です。

こちらのコーナーは2006年にオープンしたもので、クレジットカードの歴史やカードの展示、決済ソリューション、CSRの4つのテーマで構成されており、どなたでも自由に見学することができます。

歴史コーナーで解説されている三菱UFJニコスの歩みは、日本のクレジットカードの歩みにも通じる。
歴史コーナーで解説されている三菱UFJニコスの歩みは、日本のクレジットカードの歩みにも通じる。

先ほど「三菱UFJニコス(当時日本信販)がクレジットカードの発行を開始したのは1966年のこと」と書きましたが、実はその前に、クレジットカードの仕組みの原点となる「クーポン制度」を始めた歴史があります。日本信販のさらに前身、日本信用販売株式会社は1951年にクーポン券による割賦購入あっせん事業を開始しました。これが日本のクレジットカードの前身と言われています。この制度は、日本信用販売が公務員や会社従業員などを対象にクーポン券を発行し、特約百貨店でクーポンを使って買い物すると、後で給料からその分が天引きされるというシステムでした。

1951年といえば戦後すぐの貧しい時代です。上京してきた両親にいいものを食べさせてあげたいけれど給料日前で手持ちが乏しい……そんなときにクーポン券が助けになったというエピソードも残っているそうです。

カードギャラリーの歴史展示はこのクーポン制度から始まり、日本におけるクレジットカードの誕生、そしてその後の進化を見ていくことができます。面白いのは、1964年の東京オリンピックを大きな契機とし、それに向け国際化や近代化を推し進める中でクレジットカードが誕生し、日本の高度経済成長下における消費を下支えする形で浸透していったということです。これ、TOKYO2020に向けキャッシュレス化が推進されている今現在と同じ状況ですね!

壮観! 1,000枚のクレジットカード展示

展示の一部。現在のクレジットカードとはだいぶ趣が違うデザインのものも多い。NICOSカードの「C」のマークが懐かしい方も?
展示の一部。現在のクレジットカードとはだいぶ趣が違うデザインのものも多い。NICOSカードの「C」のマークが懐かしい方も?

時代とともに進化してきたクレジットカードを一覧できるのが、カードの展示コーナーです。三菱UFJニコスがこれまで発行してきたカードの一部、実に1,000枚がずらりと並ぶ圧巻の光景! 初期のクレジットカードは署名欄が表面にあったり、今やクレジットカードのアイコンともいえる「Visa」や「Mastercard」のロゴがなかったりして、ぱっと見は病院の診察券かな?と思ってしまうデザインのものもあって、楽しい発見がたくさんあります。

クレジットカードのデザインにも歴史があり、長野オリンピックのときの特別デザインや、当時の人気キャラクターが描かれたものなど実にさまざま。ここを訪れ、「このカード持ってた!」と懐かしむ方もいらっしゃるそうです。

ソリューションのコーナーでは、いつもお店でお世話になっている端末に触れてみることもできる。
ソリューションのコーナーでは、いつもお店でお世話になっている端末に触れてみることもできる。

「ソリューション」コーナーでは、お店でのカード利用時に欠かせない決済端末が紹介されていて、設置してある決済端末を操作することも可能です。「あ、お店で見るやつだ!」となんだかお店屋さんごっこ気分になります。

そして「CSR」コーナーでは、三菱UFJニコスの社会貢献への取り組みを映像で紹介。東日本大震災の復興支援として、同社では希望する社員から給与天引きによる継続募金と会社の拠出分を合わせて寄付する取り組みを実施しており、集められた募金は福島大学と日本ユネスコ協会連盟を通じて子どもたちの今と未来を応援するための資金に活用されています。また、クレジット社会の健全な発展に向けて、学生や教職員の方々に「金融の仕組みや正しい知識」を伝える取り組みもしているそうです。

今回カードギャラリーを訪問し、その始まりは、戦後、生活が楽ではなかった時代に手元にお金がないときでも「信用」という財産を担保にして、生活を豊かにしてほしいという願いであったことを伺って感動しました。知らなかったカードの歴史を学びに、懐かしいカードを見に、そしてお子さんの社会学習に、カードギャラリーを訪れてみてはいかがでしょうか?


注:本文中の情報等はいずれも2020年3月現在のものです。

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