みにきて! みつびし

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省エネルギーで快適な「ひかり」を体験

三菱電機照明「MILIE」ショールーム

施設DATA

  • ウェブサイト:三菱電機照明「MILIE」ショールーム
  • 所在地:神奈川県鎌倉市大船2-14-40
  • ショールーム営業時間:10:00〜16:30(土・日・祝日、三菱電機照明の休日は休業)
  • 問い合わせ・予約:0120-348-027
  • ショールーム・ギャラリー

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こんにちは! 事務局のカラットです。進歩と発展が進み続ける世の中、ついこの前までの「驚き」があっという間に「当たり前」になります。そんな急速な変化の真っただ中にある製品のひとつが、照明です。白熱電球の発明から140年、青色LEDの登場で照明は大きな転換期を迎えました。蛍光灯器具の生産終了、オールLED化へと、今まさに技術革新の進む照明製品の世界について、三菱電機照明(株)の「MILIE」(ミライエ)ショールームにおじゃまして伺ってきました!

駅で、店舗で、トンネルで、日の暮れた街で、「わ、明るくなった!」と感じることが多くなりました。従来の蛍光ランプや白熱電球からLED照明への切り替えが、今日もあちこちで進んでいます。LED照明のメリットは省エネルギーで長寿命であること。さらに点滅に強く、すぐに明るくなるといった利点もあり、皆さんのご家庭でも少しずつ交換が進んでいるのではないでしょうか。

少ない光でも快適な環境を実現する、タスク・アンビエント照明によるオフィスの例。天井、壁面及び机上面に明るさを確保。

三菱電機照明はその名の通り三菱電機の照明事業を担う会社で、主にオフィスや工場、店舗などの事業向け製品をメインに、現在約13,000に上る機種の照明を生産しています。「MILIE」は、「MITSUBISHI」「LIGHTING」「ECOLOGY」を組み合わせた、三菱電機照明のLED照明シリーズの名称。最先端の技術を取り入れ、人と環境に心地よい三菱電機照明の「ひかり」を、神奈川県鎌倉市大船の本社内にあるショールームで体験することができます。

あらゆる空間で照明は欠かせないものであることは言うまでもありませんが、一口に照明といっても「何を照らすか」によって用いるべき明かりは異なります。ショールームではオフィスやショップ、倉庫等様々な環境ごとに、三菱電機照明が提案する光のソリューションが紹介されています。

たとえば「オフィスゾーン」では省エネにつながる快適なオフィス空間の作り方を提案。ここで注目のキーワードが「タスク・アンビエント照明」です。これは従来のオフィスで一般的な「天井照明で部屋の隅々まで照らす」手法ではなく、天井など周囲(アンビエント)と、作業(タスク)をする手元のみを照らすという照明手法です。照明一種で全体を照らした方が省エネルギーなのでは?と思ったのですが、それだと場所によって必要以上に明るくなってムダが多いのだとか。ショールームでは従来形の全体照明とタスク・アンビエント照明を切り替えて体験することができ、確かに部屋全体を煌々と照らさずとも快適な光環境を実現できることがわかりました。光のマジック、すごい!

様々なバリエーションが揃うLED高天井用照明。長寿命で交換の手間やコストが圧倒的に少ないLEDは高天井の倉庫や工場などにも最適。

また、「フードマーケットゾーン」や「ショップゾーン」の展示では、照明によってどれだけ商品の見え方が違うのか、どんな光だと商品本来の色や質感を忠実に再現できるのか、食材の新鮮さ、おいしさ感が伝わるのかを実感できます。お店によって照明にも気を使っているのだなと感心します。

そして、三菱電機照明がもっとも得意とするのが「特殊環境ゾーン」に展示されている、工場、倉庫、体育館などの天井の高い施設、または高温・低温といった特殊環境下で使用される照明器具です。ランプ交換するのにも大がかりな高天井に長寿命のLEDはもってこいなんですね。2021年には水銀ランプの製造、輸出入が禁止されます。その代替となる照明がLED高天井用照明で、三菱電機照明では高効率化、高機能化、ラインアップの充実化を進めています。一般タイプに加え、高温、低温、耐塩、軒下、クレーン耐衝撃、耐油煙といった様々な環境に対応する製品を豊富に取り揃えており、皆さんの会社の工場、倉庫でも利用可能な製品がありそうですね。

ビルのトータルソリューションの一翼を担う照明

ネットワーク照明制御システム「MILCO.NET」デモ機と説明コーナー。「MILCO.NET」は平成30年度 省エネ大賞 省エネルギーセンター会長賞(主催:一般財団法人 省エネルギーセンター)を受賞した。

さらに今や照明も「スマート」の時代。店舗やオフィスなど個々のエリアを適切な光で快適なものにするだけでなく、三菱電機照明ではビルをはじめ施設全体で照明を制御するシステムにも力を入れています。「ZEB(ゼブ)」という言葉を聞いたことはありますか? これは政府が進める省エネルギー政策の一つで、「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル」の略。快適な室内環境を保ちながら、建物の高断熱化や設備の高効率化などによる省エネと太陽光発電などの創エネでエネルギー消費量を大幅に削減し、年間エネルギー収支がプラスマイナスゼロ(もしくは創エネ量>消費量)になる建築物のことです。空調、換気、給湯、昇降機、照明、太陽光発電などを取り扱う三菱電機は総合電機メーカー初の「ZEBプランナー」として省エネ・創エネ設備を一括で提案、三菱電機照明もその一翼を担っています。

各部屋における照明の適切な点灯・消灯もビル全体で見れば大きなエネルギー削減につながります。これらをスケジュールやセンサで自動化したり状況に応じて明るさを変化したりすることでビル全体で総合的に制御、省エネや節電に貢献するソリューションがネットワーク照明制御システム「MILCO.NET(ミルコネット)」です。ショールームではデモ機を使ってその構成や特長を知ることができます。「省エネのため」とちょっと薄暗くなってしまっているオフィスもあるかと思いますが、こうした最新のソリューションを採用することで、快適性と省エネ性を両立させることができるわけですね。

アパレルショップの展示例では照明を切り替えて様々な明かりを体験できる。光によりショップの雰囲気や商品の見え方が変わるのが面白い。

新しい技術が生まれる一方で、三菱電機照明では創業時の主力製品であった直管蛍光ランプをはじめとした蛍光ランプ製品及び関連製品すべての生産終了を決定しており、大きな過渡期の只中にあります。現在、国内市場において照明器具の出荷数の実に約98%はLEDが占めており100%も見えてきています。いま、三菱電機照明ではオールLED化の新しい時代を迎えようとしています。


身近に思える照明も、日々新しい開発が行なわれているのだなということを「MILIE」ショールームで実感することができました。オフィス、工場のLED化などを検討中のご担当者の方は、一度、三菱電機照明にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか?


注:本文中の情報等はいずれも2019年3月現在のものです。

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