みにきて! みつびし

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黄金のテーマパークで金運アップ!

土肥金山

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こんにちは! 事務局のカラットです。静岡県の伊豆と言えばまず思い浮かぶのは温泉ですが、ここに佐渡に次ぐ産出量を誇った金山があることをご存知ですか? 今回は三菱マテリアルグループ・土肥マリン観光(株)が運営する金のテーマパーク「土肥金山」にお邪魔してきました!

修善寺駅からバスに乗ること50分。山道を超え、眼前に駿河湾が見えてきたと思ったら土肥金山に到着です。まず目に入るのが「伊豆市指定史跡 土肥金山」の立派な石造りの看板と、そこに刻まれた葵の御紋。さて、土肥金山と徳川家の関係とは?

堂々たる石看板に刻まれた「土肥金山」の名と徳川家の紋所・葵の御紋。
堂々たる石看板に刻まれた「土肥金山」の名と徳川家の紋所・葵の御紋。

土肥金山の歴史は古く、1370年代、足利幕府の時代に開山したと言われています。江戸時代に入り新技術の導入により金の生産量が飛躍的に増大。特に土肥金山は立地条件の良さもあり、大いに繁栄しました。江戸初期に発行された慶長大判小判は土肥の金で鋳造されたもので、つまり徳川家康の財政を担ったのが土肥金山というわけです。葵の御紋の登場にも納得ですね。

その後、休山を経て大正期に再び黄金時代へ。全国第2位の金生産高をあげ、推定総産出量は金40トン、銀400トンにも及びました。昭和34年から三菱金属(現三菱マテリアル)により経営が続けられましたが、高品位鉱の鉱量枯渇などにより、昭和40年に閉山となりました。現在は鉱山の跡地を観光施設として公開しているほか、世界一の金塊の展示や砂金採り体験などができる一大テーマパークとなっています。

というわけでカラット、砂金採りで一獲千金を目指して行ってまいります!

砂金、金箔、大金塊! 金づくしのパワースポット

砂金採りチャレンジ! (1)専用の「パン皿」で奥から手前へ砂をさらう。(2)車のハンドルのように回して砂をならし、金を底へ沈める。(3)大きくパン皿を揺らしながら粗い砂をふるい流す。(4)2と3を繰り返し、砂が少なくなってきたところでキラリと光るものがあったら成功!
砂金採りチャレンジ! (1)専用の「パン皿」で奥から手前へ砂をさらう。(2)車のハンドルのように回して砂をならし、金を底へ沈める。(3)大きくパン皿を揺らしながら粗い砂をふるい流す。(4)2と3を繰り返し、砂が少なくなってきたところでキラリと光るものがあったら成功!

テーマパーク「土肥金山」は、砂金館・観光坑道・黄金館の大きく3つのエリアに広がっています。さっそく砂金館へ向かい、チャレンジ開始です(現在は砂金に代わり純金粒が使用されています)。まず専用の皿で、温泉水の中の砂をざくっとすくい上げます。そしてすくった砂を揺すってふるい、ならし、ふるい…と繰り返していくと、砂の中から金が見つかります。

…と説明してもらったものの、実際にやってみると難しい! 金は重いので、ならしているうちに皿の底へ沈みます。うまく沈めて表面の砂を除くのがコツとのことなのですが、雑な私はなかなか見つけられません。30分間の挑戦で、戦績は金7粒でした。30粒以上見つけると「砂金採り名人」に登録してもらえると聞いていたので、カラットの名を刻んで来ようと心に決めていたのですが、一攫千金は夢のまた夢でした…。採れた金は小瓶に入れてお土産にできるほか、その場でアクセサリーなどに加工してもらうこともできます。

神秘的な黄金の鳥居が立つ「山神社」(左)と、坑道内に再現された江戸時代の採掘の様子(右)。
神秘的な黄金の鳥居が立つ「山神社」(左)と、坑道内に再現された江戸時代の採掘の様子(右)。

お次は観光坑道へ。実際に使用されていた坑道に入り、電動人形で再現された金の採掘の様子などを見ることができます。土肥金山キャラクター、たぬきのきん太・おぎん・どう吉による音声解説を聞きながら坑内を巡ります。すべて結ぶと全長100kmにも及んだという坑道ですが、当時の作業では1日に掘り進めたのはわずか30cm程度。坑道の壁や天井に刻まれた掘削のあとに、当時の人々の苦労と努力をひしひしと感じました。

なおこの坑道内には、黄金の鳥居が立つ「山神社」や、坑内に湧く水を掘り出した場所にある「銭洗い」、さらには安全を祈願した「金子地蔵尊」などの金運パワースポットも点在しています。徳川を支えたほどの金が出た場所とあって、ご利益ありそうです!

重量250kg! 世界一の大金塊。右に写る大人の手と比べてこのサイズ。
重量250kg! 世界一の大金塊。右に写る大人の手と比べてこのサイズ。

最後に訪れたのが黄金館。金鉱石などの産出品や、江戸時代の採掘から鋳造の様子を再現したジオラマなどが展示されています。ところで、砂の中で沈んでいくとおり金とは重い物質です。ではどれほど重いのでしょうか? 小判を収める千両箱といえば鼠小僧。千両箱を抱えて家々の屋根を軽やかに飛び回る姿が浮かびますが、一千両を収めた千両箱の重量は、なんと22キロもあるんです! この黄金館では実際に22キロの千両箱を持ってみることができますが、これを担いで駆け回るとは…と、ちょっと鼠小僧のイメージが変わってしまいました(笑)。

そして黄金館最大の目玉が世界一の巨大金塊! 三菱マテリアル直島製錬所で鋳造された、重さ250㎏、ギネス認定の大金塊です。こちらも直接触ることができ、みっしりとした質量が手のひらに伝わって、中までぎゅぎゅっと金でできているのだな、と実感しました。

お土産も金づくし。一番人気の「金箔カステラ」と、延べ棒のようなスティック状の「金山金箔チーズケーキ」。
お土産も金づくし。一番人気の「金箔カステラ」と、延べ棒のようなスティック状の「金山金箔チーズケーキ」。

付設の食事処「葵」では、名物の鹿肉「イズシカ」を使ったジビエ料理を賞味できるほか、売店のお土産も金をテーマにしたユニークなものがずらりと並びます。一番人気は金箔をちりばめた「金箔カステラ」。さらに喫茶で味わうことのできる純金コーヒーや、金箔たっぷりの純金ソフトクリームもおススメです。

あちらもこちらも金づくしの土肥金山。その気前のいい豪勢さにとっても元気をもらいました! まさにパワースポットですね。景気よく元気づけに、皆さんも土肥金山へお出かけになってみてはいかがでしょう?


注:本文中の情報等はいずれも2017年2月現在のものです。

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