建設レポート

建物の外観が徐々にはっきりしてきました ~5月度レポート~

2023年7月から建設工事が行われている三菱未来館。 いよいよ開幕まで300日を切り、完成を目指して工事にもますます気合いが入ります。
現在は建物の外形がわかる状態にまで工事は進んでいて、周囲の足場が徐々に外され、外観がよりはっきり上空からも見えるようになり始めました。
工事は5月末現在で進捗率67%と、予定より20日程度前倒しで進んでいます。引き続き安全第一で建設完了を目指します。

5月25日現在の建設現場
5月25日現在の建設現場です。敷地南側上空から撮影しました。
完成予想図

現在は南北面の屋根工事、木集成材を使った外装工事を進める一方、1階・2階の内装・設備工事を進めています。
建物外周部(ひし形部分)西側の外装工事では、外装下地となる構造用集成材が取り付けられています。鉄骨と木のハイブリッド構造となっており、鉄骨の自重による数ミリ単位の位置ずれ情報を構造用集成材の加工へ反映させるなど、実はとても緻密で難易度の高い施工をしています。
ちなみに、三菱未来館で使用している木材の数量は約38m3で、この木材使用量から計算される炭素貯蔵量は29ton-CO2になります。これは一人当たりの二酸化炭素排出量と比較すると16年分にあたります。木材の利用は地球温暖化防止に寄与していることになりますので、今回の木集成材使用はカーボンニュートラルな社会の実現にも貢献できているのです。

完成予想図と比較すると、ここに木材が組み込まれるということは…あの部分かなあ?と想像力が膨らみます。今後工事が進めば、答え合わせができますね。

建設完了まで随時、工事の様子をお届けします。引き続きご期待ください!

※集成材…断面寸法の小さいひき板(ラミナ)を接着剤で貼り合わせて作られる木材。大きくは構造用と造作用に分類され、構造用集成材はJAS(日本農林規格)に基づく強度や含水率、ホルムアルデヒド放散量などが定められている。

三菱グループは大阪・関西万博のパビリオンパートナーです。
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